森山 大道 写真哲学② 写真を撮ることは、光と時間の化石化することである。

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森山大道 氏の著書『昼の学校 夜の学校+』から、気になった言葉をメモ。

写真とは?と聞かれたらなんと答えるだろうか。

その瞬間にどこに心動いたか?自分を写す鏡のようなもの、だと思うが、それ以上は思い浮かばない。

大道 氏はこう言う。

 あるエッセイにも書いたように写真を一言で言えば、「写真は光と時間の化石である」というのが、まずあるんです。その「化石」というのは紙の化石、印画紙や印刷による化石です。ある一瞬の光と時間を紙の上に化石化してしまうというね。皆さんも見たことあるだろうけど、普通化石化は鉱物ですよ。変哲もない鉱物の塊に何がしか遠い時間の痕跡が残されていて一見味も素っ気もないどうってこともない石くれだったりするんだけれども、そこから見えてくるものは、じつはものすごく生々しい時の記憶です。化石上にプレスされた痕跡も、見ていくとそれはたんに過去の遺跡というだけではなく、それをいま見ている者にとって、そこに刻みこまれている情報は、過去のことばかりではなく、現在について、さらに未来について実に多くのことを教えてくれるんです。そんな感覚があって、ぼくは化石をとても生々しく感じるんです。

森山大道『昼の学校 夜の学校+』P86

改めて、写真とは、その瞬間、その場所にいる自分が良いと思ったに光景を撮るということだが、それは、目の前に自分が見えている景色を化石化する、ということでもある。

その化石は、時には自分の引き出しになり、これから進む方向性のヒントが隠されている。

定期的に化石を見直すことも大切だ。

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