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森山 大道 写真哲学 / 写真を撮ることは、光と時間の化石化することである。

森山大道氏の著書『昼の学校夜の学校+』から、気になった言葉をメモ。写真とは?と聞かれたらなんと答えるだろうか。その瞬間にどこに心動いたか?自分を写す鏡のようなもの、だと思うが、それ以上は思い浮かばない。大道氏はこう言う。あるエッセイにも書いたように写真を一言で言えば、「写真は光と時間の化石である」というのが、まずあるんです。その「化石」というのは紙の化石、印画紙や印刷による化石です。ある一瞬の光と時間を紙の上に化石化してしまうというね。皆さんも見たことあるだろうけど、普通化石化は鉱物ですよ。変哲もない鉱物の塊に何がしか遠い時間の痕跡が残されていて一見味も素っ気もないどうってこともない石くれだったりするんだけれども、そこから見えてくるものは、じつはものすごく生々しい時の記憶です。化石上にプレスされた痕跡も、見ていくとそれはたんに過去の遺跡というだけではなく、それをいま見ている者にとって、そこに刻みこまれている情報は、過去のことばかりではなく、現在について、さらに未来について実に多くのことを教えてくれるんです。そんな感覚があって、ぼくは化石をとても生々しく感じるんです。森山大道『昼の学校夜...
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森山 大道 写真哲学 / 量のない質はない。

森山大道氏の著書『昼の学校夜の学校+』を読んでいます。写真界の大御所、森山大道氏の言葉が心に響いたのでメモ。ブログのタイトルは「森山大道氏から感じる写真哲学」としたが、「学ぶ」ではなく「感じる」とう表現が合う。本当に沢山写真を撮ってください。絶対に、沢山沢山撮ってください。ひとまず量のない質はない、ただもうそれだけです、ぼくの唯一のメッセージは。森山大道『昼の学校夜の学校+』P52写真はとにかく、足を運びシャッターを切る。大御所の森山大道氏が言うのだから、説得力がある。撮りたいものはいつも撮れわけではない。めげずに撮りつづけることで、風景に対応する感覚的なものが高まり、それに伴ってコントロールする技術も向上する。「量質転化」という考え方がある。ある一定の「量」をこなすことで「質」がアップする、というもの。ピカソは生涯、6万点の作品を残したが、写真の世界についても、まったく同じだと言える。<br>
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森山 大道 写真哲学 / 写真は量を撮らないと見えてこない。

森山大道、仲本剛(著)『森山大道 路上スナップのススメ』を読んでいます。 だから、とにかく僕は、『なんでもよく見てすべて写せ』と教えてきた。まず量を撮らないと見えてこない、少なくとも路上の写真はね。自分が何を撮っているのかも見えてこない、何を撮りたいのかも分からない。世界も見えないし自分も見えない。まして写真が何なんて、分かりっこないんだ・・・。なんて言ってる僕自身が、写真のことをどこまで理解できているかも、本当のところは分からないんだけどね路上スナップの巨匠、森山大道さんの本。かなり勉強になります。私は海の写真を撮っていますが、天気が良かろうが悪かろうが、とにかく海に足を運び、シャッターを切るよう心掛けています。これくらいの写真なら誰でも撮れるかもしれませんが、その場にいなきゃ撮れない自然相手だからこそ。写真は継続して足を運び、とにかく量を撮らないと見えてこない、ものなのです。
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ハービー 山口 / 写真は撮り続けることが大切だ。撮れないからといってあきらめてはいけない。

ハービー山口(著)『良い写真とは?』を読んでいます。よい写真を撮る方法は?と聞かれたら。。続けることが大切だ。撮れないからといってあきらめてはいけない。やっと撮れて偶然撮れてその積み重ねの上に写真家は存在している。時間がかかっても良いではないか!ハービー・山口(著)『良い写真とは?』いい写真が撮れない、、、そんな時期はあります。天候のせいかもしれない、場所のせいかもしれない、意欲が希薄かもしれない・・・いろんな要因を考えます。しかし、続けることで見えてくるものがあります。写真を撮るために時間の使い方だったりもします。体調や生活スタイルを変えることで見えることもあります。その年齢に見える景色、今の自分にしか見えないものがありますから。
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ハービー 山口 / 良い写真とは?を考える。

ハービー・山口(著)『良い写真とは?』を読んでいます。普段、写真を撮る際に気をつけていることはなんだろう。衝動的にパッと撮ることがあります。それは、全く何も考えなくても良い、という意味ではなく、撮影者の深い心理から溢れ出る衝動なので、その作家のストレートな作品になるのですね。ハービー・山口(著)『良い写真とは?』考え過ぎないこと?を心がけています。出掛ける前から、事前にイメージし過ぎると実際に現地で期待したものと異なる時に視野が狭くなります。事前のイメージは、朝起きて天気が悪かった場合にも、撮る意欲も無くします。それより、曇りだろうが、寒かろうが、まず行ってみて、その場で感じたことを大切です。実際に見ることで期待以上の視野が広がることは間違いありません。カメラは目で見てその場で感じたこと切り取る道具なので、その場にいた自身の心を写しているとも言えます。