
ものづくりをしていると、
一つの形には必ず反対側があることに気づきます。
例えば、波のような形の∪も、
裏側から見れば∩という山の形になります。
山と谷は別のものではなく、
同じ形を違う側から見ているだけです。
陶芸でも同じです。
お皿の形は∪ですが、
その型を作るときは逆の∩を考えなければなりません。
表側だけを見ていては、
器は作れないのです。
反対側を想像する
常にその反対側を想像することが必要になります。
この感覚は、
ものづくりだけではなく、
人生や仕事にも通じているように思います。
私たちは普段、
一つの見方だけで物事を判断してしまいがちです。
しかし、
その反対側から見たらどうだろうか。
逆の立場から見たらどうだろうか。
そう考えてみるだけで、
見える景色は大きく変わります。
失敗も同じです。
表から見れば失敗でも、
裏側から見れば経験になります。
遠回りに見えることも、
後から振り返れば
大切な時間だったと気づくことがあります。
ものごとは、
一つの面だけで出来ているわけではありません。
山があれば谷があり、
光があれば影があります。
どちらか一方だけを見るのではなく、
その両方を見ることで、
初めて全体の形が見えてきます。
ものづくりの世界では、
形をつくるために
反対側を考えます。
人生もまた、
少しだけ反対側から眺めてみることで、
新しい見方が生まれるのかもしれません。
視野を広げる
反対側を見る力は、
視野を広げる力でもあり、
自分の考えを柔らかくする力でもあります。
そして時には、
行き詰まった状況を
静かに動かしてくれることもあります。
少しだけ角度を変えてみる。
反対側から眺めてみる。
それだけで、
同じ景色でも
違う形が見えてくることがあります。

