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写真撮影は深い模倣でトレーニングしよう@上達の法則(著)岡本 浩一

上達の近道は模倣である、と言われます。世の中に出ているクリエイターは『使えるものは何でも使う』という貪欲な気持ちでいます。好きな写真家が、ある特定の寺で撮った連作をみつけたら、同じ寺に自分も行ってみる。そして、その写真家がカメラを据えた場所とアングルを見つけてそこに立ってみる。そういうことをしてみると、こんなところに目をつけるのはすごいなあ、などと実感できる部分が出てくる。その実感が自分の技量を伸ばしてくれる。上達の法則(著)岡本浩一実際に行けなくても、良いなと感じた写真家の作品を色々見ることも大切なことでしょう。練習のために技巧を真似るということは、盗作ではありません。模倣の延長線にどうオリジナルを見出せるかが大切であり、違いをデザインすればオリジナル作品と言えます。スマートフォンを最初に作ったのは、アップルではなくノキアだったのだから。『デザイナーが自分のデザインが完成したことを知るのは、もう足すものがないからではなく、もう引くものがなくなったときなのだ。』アントワース・ド・サン=テグジュペリ[作家・飛行士]
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伝説の写真家 ソール・ライター / 写真に重要なのこと②

曇った窓のの水滴と文字?これはニューヨークが生んだ伝説の写真家ソール・ライターの撮ったもの。昨今、遠出して写真を撮る機会がない、と思うより、身近な世界で何を切り取れるか、考えたいところ。通勤、通学、散歩、ランニングで、空、川、動物、公園、神社、繁華街など、撮りにいく気持ちがあれば、写真ライフは充実していきそう。私が写真を撮るのは自宅の周辺だ。神秘的なことは馴染み深い場所で起きると思っている。なにも、世界の裏側まで行く必要はないんだ。ソール・ライターのすべてどこで何を撮るかではなく、どのように見たか、とソール・ライターは言います。そこにある日常を情景として切り取る。とても勉強になります。
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伝説の写真家 ソール・ライター / 写真に重要なのこと①

窓越しからの風景写真。これはニューヨークが生んだ伝説の写真家ソール・ライターの撮ったもの。写真を撮る時は障害物が無いところを探しがちだが、ソール・ライターはむしろその逆の発想。重要なのは、どこで見たとか、何をみたとかいうことではなく、どのように見たかということだ。ソール・ライターのすべてそこにある障害物を含めた全てを情景として切り取る。とても勉強になります。これは歩道からみた車。なのに映画のシーンのようにも思えます。撮る景色がない、撮る機会がない、と考えずに今ある環境から見方を変えていかに切り取るかが大切と思います。
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ハービー 山口 / 写真でスランプと感じるなら、やるべきこと

写真が上手く撮れない、マンネリ化して何を撮れば良いか分からない…理由は何故でしょうか?写真を撮る場所がいつも変わらないから?歳を重ねて価値観が変化したかから?人によってさまざまな原因が考えられます。最近写真が撮れてないですね、スランプですか。そういう時は「そのうち撮りたいものに出会わせてあげるから、それまで映画、小説、写真展、人々、旅に触れ、あなたの心を育てなさい」と写真の神様に言われてと解釈しています。とにかく謙虚に続けることです。ハービー・山口(著)『良い写真とは?』写真家ハービー・山口氏の言葉で、その通りだと気づきました。心がざわついていたら、良い写真は撮れません。写真は心の眼とも言われ、今の心の状態にもよって見えるものが変わってきます。普段、本や映画、音楽などで、今の年齢の価値観、今いる環境下で、何かしらインプットして、心を育てないと良い写真をアウトプットができない、と言ってもよいでしょう。現状 + 心を育てる(インプット)= 良質な作品(アウトプット)夜空の月が美しく思う、道に咲いてる花が綺麗と思う、かは、ファインダーを覗くあなたの心が美しいから、と言ってしまいましょう。
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ハービー 山口 / 今の自分は何を撮ったら一番幸せになれるだろう?

私の中では、写真を撮ることは、日常を特別にしてくれる動作です。今度、どこに撮りに行こう?あの場所に行くのでカメラを持っていこう。仕事終わったから撮って帰ろう。と考え行動すると、その日が特別な日に変わります。今の自分は何を撮ったら一番幸せになれるだろう? あるいは何を聴いたら幸せに? 何を着たら、何を見たら、何を読んだら、何を買ったら、何をたべたら、何をしたら、どこへ行ったら、誰と会ったら? そんな心の日々の疑問や探求に潤いや刺激や満足を与えられる写真。ハービー・山口(著)『良い写真とは?』写真家ハービー・山口氏の言葉で、その通りだと気づきました。そのことに気づいたことで、写真に磨きが掛かります。
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森山 大道 写真哲学 / あれこれ考えず、とにかく撮れ!

森山大道氏の著書『昼の学校夜の学校+』から、気になった言葉をメモ。カメラマンであれば、テーマだ方法だ何だかだと写真のあれこれについて考えることも大切だろうけれども、その前にひとまず、カメラにフィルムを入れて一コマでも多くの写真を撮っちゃうっていう、そっちのほうが結局重要かなって気がするんです。一歩外へ出れば、そこは絶えず生々しく流動する世界でしょ、ぼくらスナップ・カメラマンのフィールドだよね。路上のハンターとしてはほっとけない。あれこれ考えるのはさて置いてさ、まず沢山写真を撮らないとダメだぞ、と最近はそれだけを自分に言いきかせているんです。森山大道『昼の学校夜の学校+』P87<br>写真だけでなく全てにおいて、頭で考えるよりとにくやってみることが大切。全てに言えますが、とにかく行動あるのみ。
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森山 大道 写真哲学 / 写真を撮ることは、光と時間の化石化することである。

森山大道氏の著書『昼の学校夜の学校+』から、気になった言葉をメモ。写真とは?と聞かれたらなんと答えるだろうか。その瞬間にどこに心動いたか?自分を写す鏡のようなもの、だと思うが、それ以上は思い浮かばない。大道氏はこう言う。あるエッセイにも書いたように写真を一言で言えば、「写真は光と時間の化石である」というのが、まずあるんです。その「化石」というのは紙の化石、印画紙や印刷による化石です。ある一瞬の光と時間を紙の上に化石化してしまうというね。皆さんも見たことあるだろうけど、普通化石化は鉱物ですよ。変哲もない鉱物の塊に何がしか遠い時間の痕跡が残されていて一見味も素っ気もないどうってこともない石くれだったりするんだけれども、そこから見えてくるものは、じつはものすごく生々しい時の記憶です。化石上にプレスされた痕跡も、見ていくとそれはたんに過去の遺跡というだけではなく、それをいま見ている者にとって、そこに刻みこまれている情報は、過去のことばかりではなく、現在について、さらに未来について実に多くのことを教えてくれるんです。そんな感覚があって、ぼくは化石をとても生々しく感じるんです。森山大道『昼の学校夜...
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森山 大道 写真哲学 / 量のない質はない。

森山大道氏の著書『昼の学校夜の学校+』を読んでいます。写真界の大御所、森山大道氏の言葉が心に響いたのでメモ。ブログのタイトルは「森山大道氏から感じる写真哲学」としたが、「学ぶ」ではなく「感じる」とう表現が合う。本当に沢山写真を撮ってください。絶対に、沢山沢山撮ってください。ひとまず量のない質はない、ただもうそれだけです、ぼくの唯一のメッセージは。森山大道『昼の学校夜の学校+』P52写真はとにかく、足を運びシャッターを切る。大御所の森山大道氏が言うのだから、説得力がある。撮りたいものはいつも撮れわけではない。めげずに撮りつづけることで、風景に対応する感覚的なものが高まり、それに伴ってコントロールする技術も向上する。「量質転化」という考え方がある。ある一定の「量」をこなすことで「質」がアップする、というもの。ピカソは生涯、6万点の作品を残したが、写真の世界についても、まったく同じだと言える。<br>
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森山 大道 写真哲学 / 写真は量を撮らないと見えてこない。

森山大道、仲本剛(著)『森山大道 路上スナップのススメ』を読んでいます。 だから、とにかく僕は、『なんでもよく見てすべて写せ』と教えてきた。まず量を撮らないと見えてこない、少なくとも路上の写真はね。自分が何を撮っているのかも見えてこない、何を撮りたいのかも分からない。世界も見えないし自分も見えない。まして写真が何なんて、分かりっこないんだ・・・。なんて言ってる僕自身が、写真のことをどこまで理解できているかも、本当のところは分からないんだけどね路上スナップの巨匠、森山大道さんの本。かなり勉強になります。私は海の写真を撮っていますが、天気が良かろうが悪かろうが、とにかく海に足を運び、シャッターを切るよう心掛けています。これくらいの写真なら誰でも撮れるかもしれませんが、その場にいなきゃ撮れない自然相手だからこそ。写真は継続して足を運び、とにかく量を撮らないと見えてこない、ものなのです。
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ハービー 山口 / 写真は撮り続けることが大切だ。撮れないからといってあきらめてはいけない。

ハービー山口(著)『良い写真とは?』を読んでいます。よい写真を撮る方法は?と聞かれたら。。続けることが大切だ。撮れないからといってあきらめてはいけない。やっと撮れて偶然撮れてその積み重ねの上に写真家は存在している。時間がかかっても良いではないか!ハービー・山口(著)『良い写真とは?』いい写真が撮れない、、、そんな時期はあります。天候のせいかもしれない、場所のせいかもしれない、意欲が希薄かもしれない・・・いろんな要因を考えます。しかし、続けることで見えてくるものがあります。写真を撮るために時間の使い方だったりもします。体調や生活スタイルを変えることで見えることもあります。その年齢に見える景色、今の自分にしか見えないものがありますから。
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ハービー 山口 / 良い写真とは?を考える。

ハービー・山口(著)『良い写真とは?』を読んでいます。普段、写真を撮る際に気をつけていることはなんだろう。衝動的にパッと撮ることがあります。それは、全く何も考えなくても良い、という意味ではなく、撮影者の深い心理から溢れ出る衝動なので、その作家のストレートな作品になるのですね。ハービー・山口(著)『良い写真とは?』考え過ぎないこと?を心がけています。出掛ける前から、事前にイメージし過ぎると実際に現地で期待したものと異なる時に視野が狭くなります。事前のイメージは、朝起きて天気が悪かった場合にも、撮る意欲も無くします。それより、曇りだろうが、寒かろうが、まず行ってみて、その場で感じたことを大切です。実際に見ることで期待以上の視野が広がることは間違いありません。カメラは目で見てその場で感じたこと切り取る道具なので、その場にいた自身の心を写しているとも言えます。