
ロクロを回すとき、
あえて目を閉じることがあります。
不思議と、そのほうが
器の形が安定します。
目で追いかけると、
指先よりも先に頭が動いてしまう。
「もっと丸く」「少し細く」
考えすぎた瞬間、
土はわずかにぶれます。
けれど、手の感覚に任せると、
土の厚みや揺れが
自然と伝わってくる。
それは、
目で見る形ではなく、
触れて感じる形。
私はそれを
「心の目」と呼んでいます。
見すぎると、
うまくいかないことがある。
信じるのは、
目に見えるものだけじゃなくて、
積み重ねてきた感覚。
ロクロは、
そんなことを教えてくれます。

