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Life & Design

考え方を変えよ、価値観は『モノからコトの時代へ』~体験デザインブランディング~

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室井淳司 著「体験デザインブランディング-コトの時代の、モノの価値の作り方」を読んでます。

私事ですがブランディングというマーケティング戦略に興味があります。

自社ビジネスや自身で何かを販売をしたいと思えば、ブランディングという考えを避けて通るわけにはいきません。

そもそも、ブランディングとは何でしょう?

wikipediaでは、「ブランディングは、常に顧客の期待や信頼に応えるよう行動し、ユーザーをはじめとしたステークホルダーの共感や支持を獲得・拡大していくこと、またそれに関連する一連の活動のことである」、とあります。

ブランディングとは企業らしさの体現です。その企業らしさを可視化するためにデザインは存在します。視覚に訴える、目に見えるデザインのあり様で、顧客は企業の印象を決定付けてしまいます。自分がよかれと思って選択したハイデザインも、顧客がそのブランドに求めていたイメージと異なれば、顧客の期待を裏切る可能性があるのです。

ただ何も考えずモノを売るのは、論外ですが、モノを売る前に、時代背景や価値観の変化を踏まえ、顧客が何を期待して購入してくれるか、考える必要があります。

ブランディングと言えば、スターバックスの例が良く出ていますが、いつ行ってもオシャレ、高級感がある、空気がクリーン、居心地が良い環境としてブランディングが成功している例に上げられます。

近頃、世の中の消費を語る文脈が、「モノからコトへ」変わった、と言われています。モノからコトへ。たとえばそれはカメラ(モノ)を購入するのに20 万円使うなら、旅行(コト)にお金を使うという、消費意向の変化を指します。しかし、そもそもモノ自体は顧客の体験を伴うケースが多いため、世の中のモノ消費は、裏を返せばコト消費だと言えます。

カメラにしてもスマホに付いていて、誰でも写真を撮れ、高画質のデジタル一眼レフは、一部の人以外は必要がない環境にあります。

カメラに関しては、私も高画質のデジタル一眼を購入するより、時間を買って旅をしながら写真を撮りたい、と行為(コト)の方が魅力的に思えてきます。その旅行の延長線でモノを買う行為が発生する可能性の方が高そうです。

そのように筆者は、現代のモノ消費は、コト消費からくるものと指摘してます。

たとえば、車というモノを構成するコトに関して考えてみます。300万円払って車を買い、乗車もせずに自宅のガレージで鑑賞するだけの人にとっては、車は鉄の塊であり、ただのモノかもしれません。しかし、たいていの顧客が購入しているのは、車を介して得られる行動範囲の拡張、選択肢の多様化、ドライブを通して得られる楽しい時間。つまりは、人生を豊かにする「体験(コト)」です。この体験を購入することを消費の目的とすると、車はわざわざ所有しなくても、レンタルで足りてしまいます。つまり、車を買うというモノ消費は、そもそもこれらの体験(コト)を手に入れるための消費であることがわかります。

モノが売れない時代と言われていますが、欲しいものは全て満たされてしまった、とも言えます。その感覚は少なからず誰にでもあるのではないでしょうか。

売る側にとっては、人生を豊かにする「体験(コト)」をどうやってブランディングをするかが、モノを売る側にとって重要なポイントになりそうです。

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