鈴木 領一 著『100の結果を引き寄せる1%アクション』を読んでいます。
この世の中には絶対的な価値観は存在しない
この言葉に心が動きました。
普段「~をすると幸せ」「~を持つと成功者」「~できないと恥ずかしい」「~がないと不幸」と、どこかで思いながら生活をしている人は多いと思います。
それは、これまで自身で経験したこと、人から聞いたこと、テレビで見たことなどが、頭の中の思考のミキサーでシャッフルした結果、自身の価値観として出来上がったものです。
忘れずに記憶してほしい事実があります。それは、「世の中には絶対的な価値観はなく、必ず相反する価値観が存在する」ということです。
「お金が大事」という価値観には「お金は大事ではない」という相反する価値観があり、「時間は無駄に使わない」という価値観には「時間は無駄に使うくらいがちょうどいい」という相反する価値観が存在します。
どんな価値観にも相反する価値観があり、そのどちらにも支持する人が存在します。どちらが正しいということはなく、あるのは、あなたの選択だけです。
そもそも自身が考えることは、ホントに合っているのか疑うことから始め、それが表側の考えとしたなら、裏側にある考えを覗いてみることが重要です。
デザインでは、∪とう波のような表現も裏側にすれば、∩という山のような表現になります。
陶芸の世界では、お皿∪の型(石膏)は逆の∩の型です。型をつくる際は、常に逆を考えながらつくります。
では質問しましょう。あなたが本当にやりたいことは何ですか? 正直に答えてください。かなりの確率で、あなたは嘘をつきます。やりたくもないことを、やりたいこととして答える可能性があるのです。信じられないかもしれませんが、残念ながら事実です。
それは、「~すべき」という考え方から来ています。
人は他人の価値観を押しつけられ、それに従って生きているとき、最もストレスを感じます。現代を生きるほとんどの人が、他人が作った価値観に従って生き、ストレスを感じながら生活をしています。
他人とは親であったり、世間であったり、マスコミであったり、教師であったり、友人であるかもしれません。
著者は、子供は「~したい」と素直に考えることが出来ますが、大人になると大半は「~すべき」と自分に嘘をつき続けることになる、と言います。
知らず知らずに他人や世間の情報が擦り込まれて、まったく別人になっていないかチェックする必要があります。
世の中に絶対という価値観はありません。いつもその考えを根底に、自分の価値観を疑ってみると、視界が広がり景色も変わってきます。まずは、そこから自分が本当に「~したい」を実現していきましょう。
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