満尾 正 著『若いと言われる人があたりまえにやっている16の老けない習慣』を読んでいます。
年齢を増すごとに、疲れやすくなったな?と思うことはありませんか?
そもそも運動不足が原因ということもありますが、そんなに疲れるほど行動していないのに、と思う人は、もしかしたら食べ過ぎが原因なのかもしれません。
常に何かを口にして、お腹を消化のために使っている状態では、カロリーのとりすぎで脂肪がたまるばかりでなく、体内の老化も進めてしまいます。
食べ過ぎた後に突然眠くなり、疲労感が増すのは、内臓がフル回転してエネルギーが消費されているからです。食べ過ぎは老化を早目めています。
筆者は、お腹が『ぐぅっ』と鳴るくらい空腹を感じることは体にとってメリットが多いと言います。
●長寿遺伝子のスイッチが入る
空腹でいる時間がある程度続くと、長寿遺伝子「サーチュイン」が活性化します。サーチュイン遺伝子は、人が飢餓感を感じたときに活動を始め、老化やがんの原因となる、活性酸素の害から私たちの細胞を守ってくれます。
サーチュインは、私達の老化をコントロールしている遺伝子で、長寿遺伝子とも呼ばれ、老化を防止し寿命を延ばすと言われています。
普段はスイッチがオフの状態になっていていますが、スイッチをオンにするにはカロリーを制限が有効とされ、空腹になるとサーチュイン遺伝子が活性化されます。
●細胞内のゴミの回収作業が進む
代謝のプロセスで生まれる細胞内のゴミを処理する「オートファジー」という働きが体内で高まります。これにより、年齢とともに発症リスクが高まる、がんや加齢性白内障などのリスクを下げる効果も期待できます。
細胞内のゴミを処理する「オートファジー」は、昨年ノーベル医学生理学賞を受賞した、東京工業大の大隅良典栄誉教授が解明した、細胞自身が不要なたんぱく質を分解する仕組みです。
空腹になると消化吸収にエネルギーを使う必要がなくなり、オートファジーが体内にある不要な物質を出そうとしてくれる作用を発揮してくれます。
●成長ホルモンの分泌がアップ
成長ホルモンも空腹によって分泌アップします。成長ホルモンは、傷んだ肌や筋肉、骨など全身を修復し、脂肪の燃焼を促し、免疫力を高めます。
成長ホルモンとは、子供のころの成長期に身長を伸ばしたり、筋肉の発達を促すためのものですが、大人になっても、疲労解消、やる気、脂肪の分解を助けてくれる大切なホルモンです。
空腹になると血糖値が下がりますが、そのことを脳が察知すると低血糖あげるために成長ホルモンを大量に分泌してくれるのです。
以上の3点のことから、空腹(カロリー制限)は内蔵を休めるだけでなく、老化防止に役立つと言えます。
そんな私も最近、カロリー制限にチェレンジしています。ほどよい空腹は肌艶も良くなり体が軽く感じます。
少しでもお腹が減ったらすぐに食べてしまいがちですが、時には空腹を意識して若返りスイッチをオンにしましょう。
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